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のどの渇き・多飲・多尿について

「のどの渇き・多飲・多尿」は、糖尿病の典型的な症状として知られています。これらの症状は、高血糖の影響を受けて現れ、患者が体内の水分バランスを調整しようとする結果です。
のどの渇き
糖尿病患者は通常よりも多くの尿を排泄するため、体内の水分が不足しやすくなります。高血糖状態では、腎臓が余分なブドウ糖を尿として排泄しようとします。これにより、糖と共に水分も失われます。体内の水分不足がのどの渇きを引き起こし、頻繁に水分を摂取しようとしますが、恒常的に体内の糖が多いためのどの渇きは続いてしまいます。
多飲
高血糖状態では、腎臓がブドウ糖を尿として排泄しようとする働きが強まります。これにより、通常よりも多くの尿が生成されます。同時に、高血糖が尿中の糖に引き寄せられる水分も排泄されるため、尿量が増加します。これに対抗して多くの水分を摂取しようとしますが、それでも尿量の増加を防ぐことは難しいです。
多尿
多尿は、高血糖による腎臓の作用により、尿の量が通常よりも著しく増加する状態を指します。腎臓がブドウ糖や余分な物質を尿として排泄するため、頻繁に用を足す必要が生じます。高血糖が尿中の糖を排泄する際に同時に水分も失われるため、これが多尿の主な原因となります。
これらの症状が同時に現れた場合、糖尿病の疑いが強まります。ただし、これらの症状は糖尿病だけでなく、他の健康問題にも関連している可能性があります。したがって、症状が現れたら早急に医師の診察を受け、必要な検査を受けることが重要です。糖尿病の早期発見と管理は、合併症の予防や進行を遅らせる上で非常に重要です。
監修者情報

清原 義幹(きよはら よしもと)
きよはら内科 糖尿病・甲状腺クリニック 院長
経歴
- 1997年神戸大学医学部附属病院 内科系 研修医
- 1998年京都大学大学院医学研究科 博士課程入学
- 2003年京都大学大学院医学研究科 博士課程修了
- 2003年独立行政法人理化学研究所 研究員
- 2007年INSERM フランス国立医学研究機構 研究員
- 2008年医療法人浩仁会 南堺病院 内科 医員
- 2010年医療法人浩仁会 南堺病院 内科 医長
- 2012年独立行政法人労働者健康福祉機構 大阪労災病院 糖尿病内科 医長
- 2016年独立行政法人労働者健康安全機構 大阪労災病院 糖尿病内科 医長
- 2018年独立行政法人労働者健康安全機構 大阪労災病院 糖尿病内科 副部長
- 2019年医療法人浩仁会 南堺病院 糖尿病内科 部長
- 2024年きよはら内科クリニック(現:きよはら内科 糖尿病・甲状腺クリニック) 院長
ご挨拶
大阪市西区・肥後橋のきよはら内科 糖尿病・甲状腺クリニックの清原義幹です。当院は糖尿病内科、内分泌 (甲状腺)・代謝内科を中心とした内科専門クリニックです。総合内科・糖尿病・内分泌代謝科の専門医としての知識と経験を活かしつつ、一般内科全般から糖尿病や甲状腺疾患をはじめとする内分泌疾患、高尿酸血症(痛風)などの代謝疾患、健康診断、予防接種まで幅広く診療しております。些細なことであっても、お身体のことでお困りのことがございましたら、是非お気軽にご相談ください。