腹痛|内科・糖尿病・甲状腺|大阪市西区「肥後橋駅」すぐ・「淀屋橋駅」徒歩6分の【きよはら内科クリニック】

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腹痛

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腹痛

腹痛

腹痛とは、「お腹が痛い」という症状を総称したものです。痛みの部位、痛みの強さ、鈍い痛み(鈍痛)、さしこみ痛(疝痛)、発症のしかた、併発している症状などによって原因を特定します。胃や腸といった消化器系に起因するものだけでなく、循環器系、泌尿器系、婦人科系などに起因するものもあります。

下痢

便の水分が異常に増え、液状またはそれに近い状態を「下痢便」、通常より少し軟らかい状態を「軟便」といいます。下痢便や軟便を繰り返し、腹部不快感や腹痛を伴う状態を「下痢もしくは下痢症」といいます。

軟便・下痢のメカニズム

腸の働きが異常な状態になった時に下痢は起こります。
正常な腸では「ぜん動運動」という運動により、腸の内容物を肛門側に送ります。内容物が腸を通過する際に、内容物に含まれる水分が体内に吸収され適度な水分を含む便になります。
この時、なんらかの原因でこの「ぜん動運動」が異常に活発になった時や水分量の調節機能に障害が起きた時に便中の水分が増加して「下痢便」や「軟便」になります。

便秘

便秘とは

便秘症とは、慢性便秘症診療ガイドライン2017において、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ適切に排出できない状態」と定義されています。
慢性便秘症の診断基準を簡単にまとめると以下の通りです。

  • 兎便、硬便など固い便
  • 便が出にくい
  • 残便感がある
  • 排便回数が週3回未満

上記の2項目以上を満たし「6ヶ月以上前から症状があり、最近3ヶ月間は基準を満たしていること」と定義されます。腹痛の有無は問わず、「腹痛を伴う便秘」である便秘型IBS(過敏性腸症候群)を含むものとされています。

便秘の原因

慢性便秘症の原因としては、以下のようなものがあります。

  1. 便性状の問題「硬い便」
  2. 自律神経の失調
  3. 精神的・身体的ストレス
  4. 弛緩性便秘
  5. 直腸性便秘
  6. 薬剤の副作用
  7. ねじれた腸管による便の通過障害

便秘の治療

便秘症の治療では、食物繊維の多い食事を心がけることが大切です。そのほかにも、規則正しい食事や睡眠時間を十分にとること、適度な運動を行うこと、十分に水分摂取を行うことが重要です。
上記の方法で改善がみられない場合には薬物療法を行います。従来からある代表的な薬剤として、酸化マグネシウム(便を軟らかくする薬)やセンノシド・ピコスルファートナトリウム(大腸を刺激して排便を促す薬)などがあります。酸化マグネシウムは多くの方に使われていますが、とくに高齢者や腎機能障害のある方では、血液中のマグネシウム濃度が高くなりすぎることがあり注意が必要です。大腸刺激性下剤は強力ですが、長く使い続けているうちに効き目が悪くなるのが欠点です。

日常生活で気を付けること

慢性便秘症の対策の第一段階は薬ではなく、適度な運動とバランスのとれた食事です。
また、食物繊維摂取量の低下が慢性便秘症の原因となっていると言われます。とくに穀物由来の食物繊維の摂取量低下が影響していると考えられています。ただし、慢性便秘症のすべてに食物繊維の摂取が有効なわけではなく、便が多くてお腹が張っている人が食物繊維を摂りすぎると逆効果になることがあります。
慢性便秘症は体質です。慢性便秘症の原因を見つけて、まずは運動や食事の面から無理なく長続きできる対策をして、うまく付き合っていきましょう。

便秘の改善

便秘では硬い便が肛門や直腸に擦れて出血しやすくなり、特に裂肛と便秘は互いを悪化させる悪循環を起こしやすくなっています。また、便秘によって腸への負担が増えると出血を起こす大腸疾患や内痔核などの発症につながるリスクも増大させます。便秘はさまざまな理由から血便を引き起こしやすいのです。逆に便秘を解消することで、血便を起こすような疾患を予防できます。特に頑固な便秘がある場合、専門的な治療を受けて解消させることが重要です。また、便秘による強い息みは、脳血管障害や虚血性心疾患などを発症するリスクを高めると最近注目されています。便秘は加齢のせいだとか、もともとの体質だとあきらめたり、市販薬でごまかさず、気軽にご相談ください。