一般内科|きよはら内科クリニック|肥後橋駅すぐの内科、糖尿病内科、内分泌・代謝内科

〒550-0002大阪府大阪市西区江戸堀一丁目13番2号 日本ライトハウスビル2階
06-6225-3220
    WEB予約/WEB問診
ヘッダー画像

一般内科

一般内科|きよはら内科クリニック|肥後橋駅すぐの内科、糖尿病内科、内分泌・代謝内科

内科について

一般内科

一般内科では、かぜやインフルエンザ、肺炎といった日常生活の中で比較的遭遇しやすい急性疾患から、気管支喘息や逆流性食道炎、蕁麻疹(じんましん)や花粉症などのアレルギー疾患、生活習慣病(糖尿病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症など)といった慢性疾患の継続的な治療とコントロールを行っております。また、患者様の中には、体の不調は自覚しているのに、どの科を受診すればよいのか分からず、お困りになられた経験のある方もいらっしゃるかと思います。そのようなときにこそ、まずは一般内科を受診していただければ、お困りの症状が体のどのような不調で起こっているのかを判断し、必要に応じて検査を行った上で適切な治療法をご提案いたします。専門的な高度医療が必要な場合は、速やかに連携先の地域基幹病院へご紹介させていただきます。

内科の症状と疾患

  • 発熱や咳、痰、鼻水、のどの痛みなど
  • 呼吸がゼーゼーする、息苦しい、咳が長く続く
  • 頭痛やめまい、立ちくらみがする
  • 胸が痛い、動悸がする、息切れしやすい
  • 腹痛、下痢、便秘、お腹の調子が悪い
  • 吐き気、嘔吐、胃のムカムカ、お腹の張り
  • 食欲がない、最近疲れやすい、体重が減ってきた
  • 花粉症、蕁麻疹、喘息などのアレルギー
  • トイレが近い、排尿時の痛み、血が混ざる
  • 湿疹がでる、皮膚が乾燥してかゆい
  • 夜眠れない
  • 足がむくむ

日常的に起こりやすい症状でも、適切な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることもよくあります。当院では原則予約なしでCT検査での精査を受けていただくことができます。同時に血液・尿検査や心電図検査、超音波検査(予約が必要な場合があります)を受けていただくことができ、各種検査結果は原則、診療時間内にご説明させていただきます。
体調不良や健康に関して気になることがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。

内科の主な病気

かぜ

かぜは正式には「かぜ症候群」といって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰などを主症状とする上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。発熱、咽頭痛、全身倦怠感、食欲低下などを伴う場合がありますが、発熱はあっても微熱程度で、頭痛や全身倦怠感などの全身症状も軽いという特徴があります。原因微生物の80~90%はウイルスが占めており、粘膜から感染して炎症を起こします。きちんと治さないとその後、気管支炎や肺炎に進行する場合もありますので、治ったと思って無理をせず、完治するまで来院されることをお勧めします。熱を含めた症状の経過をしっかり観察することが大切です。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスによる急性熱性感染症で、A、B、Cの3型があり、通常、寒い季節に流行します。感染を受けてから1~3日間ほどの潜伏期間の後に、38℃以上の突然の高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などが現れ、咳、鼻汁、咽頭痛などの症状がこれらに続き、およそ1週間で軽快します。主な合併症としては肺炎、脳症が挙げられます。通常のかぜ症候群とは異なり急激に発症し、全身症状が強いことが特徴です。
季節性インフルエンザはいったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。二次感染、合併症の予防のためにも、できるだけ早く受診することが大切です。

扁桃炎(扁桃腺炎)

扁桃炎は、のどの奥の左右両側にある扁桃が、細菌などの感染により炎症を起こす病気です。扁桃が赤く腫れ、白い膿を持つこともあります。扁桃炎の症状は、のどの痛み(とくにつばを飲み込むときの強い痛み)、発熱、あごの下や頚部のリンパ節の腫れなどですが、耳や側頭部に痛みが放散することもあります。扁桃炎の治療は、軽い場合はうがい薬、トローチの使用などで改善しますが、炎症が強い場合は、抗生物質、消炎鎮痛剤、解熱剤などを服用する必要があります。
日頃はよくうがいをして、不摂生をしないことが大切です。痛みがある場合は、入浴、飲酒、喫煙は避けましょう。

肺炎

細菌やウイルス感染などさまざまな理由で肺に炎症が起こっている状態で、一般的には急性の感染症の場合をいいます。死亡原因に占める順位は全体で 4位ですが、高齢で多くなっています。
喫煙はそれ自体が肺の組織にダメージを与えることはもちろん、あらゆる肺炎の危険因子となります。特に喫煙との強い関連が明らかになっている肺炎として、急性好酸球性肺炎や剥離性間質性肺炎などがあります。

気管支喘息

気管支喘息は空気の通り道(気道)に炎症が続き、さまざまな刺激に気道が敏感になって発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気です。日本では子供の8~14%、大人では9~10%の方が喘息に罹患しています。高年齢で発症する方もおられます。炎症の原因はチリダニやハウスダスト、ペットのフケ、カビなどのアレルギーによることが多いのですが、その原因物質が特定できないこともあります。
発作的に咳や痰が出て、ゼーゼー、ヒューヒューという音を伴って息苦しくなります(喘息発作と呼びます)。夜間や早朝に出やすいのが特徴です。
このような症状を繰り返していれば、喘息の可能性があります。呼吸機能検査で気道の空気の流れが悪くなっていないかどうか調べます。気管支拡張薬を吸ったあとにその流れが改善すれば喘息の可能性が高いです。また、痰の検査や吐いた息の中の一酸化窒素濃度などを測定して気道の炎症がないかどうか、血液検査でアレルギー体質かどうかなども検査します。
症状が無ければ喘息は治ったと思われるかもしれませんが、気道の炎症は続いています。炎症が続けばいずれまた発作が起こり、学校や会社を休んだり、日常・社会生活に影響が出ます。そして炎症が続くと気道が固く狭くなり元に戻らなくなりますので、治療によって症状をおさえることが困難になります。したがって、日頃から炎症をおさえる薬を使って発作を予防しなければなりません。その主役は吸入ステロイド薬です。適切に使用すれば副作用は少なく安全です。喘息の重症度に応じてその量を調整したり、他の薬を追加したりします。また、アレルギーの原因が分かっている場合はそれらを避け、喫煙していれば禁煙しましょう。もし発作が起こったら、即効性のある気管支拡張薬を吸入しましょう。何度か繰り返しても改善しなければ速やかに病院を受診してください。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病といえます。
最大の原因は喫煙であり、喫煙者の15~20%がCOPDを発症します。タバコの煙を吸入することで肺の中の気管支に炎症がおきて、せきやたんが出たり、気管支が細くなることによって空気の流れが低下します。また、気管支が枝分かれした奥にあるぶどうの房状の小さな袋である肺胞(はいほう)が破壊されて、肺気腫という状態になると、酸素の取り込みや二酸化炭素を排出する機能が低下します。COPDではこれらの変化が併存していると考えられており、治療によっても元に戻ることはありません。
歩行時や階段昇降など、身体を動かした時に息切れを感じる労作時呼吸困難や慢性のせきやたんが特徴的な症状です。一部の患者では、喘鳴や発作性呼吸困難などぜんそくの様な症状を合併する場合もあります。
長期の喫煙歴があり慢性にせき、たん、労作時呼吸困難があればCOPDが疑われます。確定診断にはスパイロメトリーといわれる呼吸機能検査が必要です。1秒率という指標が70%未満であり、閉塞性障害をきたすその他の疾患を除外できればCOPDと診断されます。
喫煙を続けると呼吸機能の悪化が加速してしまいますので、禁煙が治療の基本となります。増悪をさけるためには、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種が勧められます。薬物療法の中心は気管支拡張薬(抗コリン薬・β2刺激薬・テオフィリン薬)です。効果や副作用の面から吸入薬が推奨されており、主として長時間気管支を拡張する吸入抗コリン薬や吸入β2刺激薬が使用されています。気流閉塞が重症で増悪を繰り返す場合は、吸入ステロイド薬を使用します。長時間作用性β2刺激薬と吸入用ステロイドの配合薬も有用であることが証明されています。非薬物療法では呼吸リハビリテーション(口すぼめ呼吸や腹式呼吸などの呼吸訓練・運動療法・栄養療法など)が中心となります。低酸素血症が進行してしまった場合には在宅酸素療法が導入されます。さらに呼吸不全が進行した場合は、小型の人工呼吸器とマスクを用いて呼吸を助ける換気補助療法が行われることもあります。症例によっては過膨張した肺を切除する外科手術(肺容量減少術)が検討されることもあります。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に無呼吸を繰り返すことで、様々な合併症を起こす病気です。
空気の通り道である上気道が狭くなることが原因です。首まわりの脂肪の沈着が多いと上気道は狭くなりやすく、肥満は睡眠時無呼吸症候群と深く関係しています。扁桃肥大、舌が大きいことや、鼻炎・鼻中隔弯曲といった鼻の病気も原因となります。あごが後退していたり、あごが小さいことも睡眠時無呼吸症候群の原因となり、肥満でなくても睡眠時無呼吸症候群になります。
いびき、夜間の頻尿、日中の眠気や起床時の頭痛などを認めます。日中の眠気は、作業効率の低下、居眠り運転事故や労働災害の原因にもなります。
問診などで睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、携帯型装置による簡易検査や睡眠ポリグラフ検査(PSG)にて睡眠中の呼吸状態の評価を行います。PSGにて、1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合わせた回数である無呼吸低呼吸指数(AHI)が5以上であり、かつ上記の症状を伴う際に睡眠時無呼吸症候群と診断します。その重症度はAHIが5~15を軽症、15~30を中等症、30以上を重症としています。
AHIが20以上で日中の眠気などを認める睡眠時無呼吸症候群では、経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous positive airway pressure:CPAP)が標準的治療とされています。CPAPはマスクを介して持続的に空気を送ることで、狭くなっている気道を広げる治療法です。また、下あごを前方に移動させる口腔内装置(マウスピース)を使用して治療することもあります。小児のSASではアデノイド・口蓋扁桃肥大が原因であることが多く、その際はアデノイド・口蓋扁桃摘出術が有効です。
肥満者では減量することで無呼吸の程度が軽減することが多く、食生活や運動などの生活習慣の改善を心がけることが重要です。アルコールは睡眠の質を悪化させるので、晩酌は控える必要があります。
成人の睡眠時無呼吸症候群では高血圧、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こす危険性が約3~4倍高くなり、特に、AHI 30以上の重症例では心血管系疾患発症の危険性が約5倍にもなります。しかし、CPAP治療にて、健常人と同等まで死亡率を低下させることが明らかになっています。

不整脈

不整脈とは、一連の心拍が不規則、速すぎる(頻脈)、遅すぎる(徐脈)、あるいは心臓内で電気刺激が異常な経路で伝わるなど、心拍リズムの異常のことをいいます。
通常心臓は1分間約60~80回の規則的なリズムで拍動を繰り返していますが、このリズムは右心房にある洞結節という場所で作られます。ここで発生するごく微量の電気が「刺激伝導系」という経路をつたって心房から心室に伝達されて心臓の拍動を生じ、血液が全身に送り出されます。この「刺激伝導系」はいわば天井裏を張っている電線のようなものだと考えればよく、その途中の心房と心室の間には房室結節とよばれるいわば変電所のようなところがあって電気が心室に伝わるのを調節しており、最も効率的な収縮を得るために心房の収縮のあとわずかな時間差をおいて心室の収縮が起こるようになっています。
健康成人で不整脈がまったくない人はいないといってもよいほど、不整脈は一般的なものです。不整脈がありながら自分ではまったく気づかず、身体検査ではじめて不整脈を指摘される人も少なくありません。不整脈を指摘されたときに、脈の不整や激しい動悸を感じる場合は医療機関を受診しましょう。それがどんな不整脈なのか、そのまま放置しておいてよいものなのか、危険な不整脈に発展することがないか、治療を要する不整脈なのか、などをよく聞いて適切な指導をうけることが大切です。治療しなくてもよいものもたくさんありますが、不整脈によっては心不全や失神発作を起こしたり、脳梗塞を併発したりするものもあり、早期の治療が必要な場合があることを念頭においてください。

慢性心不全

心臓は全身に血液を送り出すポンプの働きをしています。心不全というのは病名ではなく、さまざまな心臓の病気の結果、このポンプの働きに障害が生じていろいろな症状を引き起こしている状態を指すものです。
心臓を養っている血管が詰まって血液が流れなくなり心筋が死んでしまう心筋梗塞や、突然発症した不整脈などによって急激にポンプの働きが弱まり短期間に悪化する場合が急性心不全です。
一方、心筋症、高血圧や弁膜症などが原因で長年にわたって心不全症状を認める場合を慢性心不全といいます。
慢性心不全は高血圧、脂質異常症(高コレステロール血症など)、 糖尿病などの生活習慣病との関連性が高く、高齢になるほど発症する人が多くなります。日本では、65歳以上の高齢者の占める比率が増加の一途をたどっていますので、これからますます慢性心不全をもつ人が増えると思われます。

急性胃腸炎・感染胃腸炎

胃腸炎のほとんどはウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)で、一部に細菌性(カンピロバクター、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など)が見られます。ウイルスが付着した料理を食べたり、手指についたウイルスが口に触れたりすることで感染し、冬場、幼稚園や小学校などで集団発生することも少なくありません。
症状は下痢、腹痛、嘔吐、発熱が多く、治療は脱水を予防し、症状に合わせた内服薬を服用します。細菌性が疑われる場合には抗生物質を使用することもあります。脱水予防には、自宅で出来る経口補水療法が効果的です。

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃と食道のつなぎ目にある下部食道括約筋がゆるんでしまうことにより、胃酸が食道に逆流してしまい、防御機能のない食道で炎症を起こし、胸焼けや呑酸などの不快な症状を起こす病気です。
逆流性食道炎の治療としては、まずは、「アルコールや喫煙を控える」、「食後最低でも1時間は横にならない」などの生活習慣や食習慣の改善となります。生活習慣・食習慣の改善を試みても症状が軽減しない場合や、症状が強く早期の症状改善が必要な場合はお薬による治療を行います。胃酸分泌を抑制する薬、胃の蠕動運動を促進する薬などが主軸になります。

便秘症

便秘とは本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態であり、便秘症とは便秘による症状が現れ、検査や治療を必要とする状態と定義されています。
便秘の主な症状は、腹部の張る感じや、腹部不快感、重篤な場合では糞便がつまり、腸閉塞をきたし、激しい腹痛、発熱などを伴う場合があります。
便秘の原因としては、加齢、食習慣・運動習慣等の生活習慣、腸管の動きをおかしくするような糖尿病などの病気、大腸腫瘍、腹部手術の影響など様々なことが考えられ、便秘が頑固な場合や、便に血が混じる場合には、精査が必要となることもあります。
便秘の治療で一番大切なことは、日々の生活習慣を見直すことです。食事・運動・睡眠・ストレスなど、生活全般を見直して、お腹だけでなく体全体の調子を整えることは非常に大事です。生活習慣を整えても短期間では改善しないこともよくあります。そこで、効果的に便秘薬を用いて排便を整え、気持ちよく過ごせるようにしてきます。便秘の治療薬にもいくつかの種類の薬剤がありますので、お気軽にご相談ください。

尿路感染症

尿路感染症とは尿の通り道に細菌が入る病気を言います。細菌がはいった場所によって、尿道炎、膀胱炎、腎盂腎炎などに分類します。細菌が入れば、入った場所ごとに調子が悪くなるわけですが、症状がないことも珍しくありません。特に高齢になるにしたがって、いつも膀胱内に細菌がいる人が増えます。このような状態は無症候性慢性膀胱炎とか無症候性細菌尿などといいます。
尿道炎では頻尿や排尿時痛など、膀胱炎では頻尿や排尿時痛、残尿感、血尿など、腎盂腎炎では発熱(高熱)や片側の側腹部痛、腰痛などの症状がみられます。
治療としては、抗生剤治療が基本となります。

蕁麻疹(じんましん)

じんましんは皮膚の一部が突然くっきりと赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形もなくかゆみと皮疹が消えるという特徴があります。たいていかゆみを伴いますが、チクチクとした感じや焼けるような感じになることもあります。発症して6週間以内を「急性じんましん」、それ以上経過した場合を「慢性じんましん」と呼びます。じんましんの治療は、まず原因や悪化因子を探して、それらを取り除く、または避けるようにすることです。アレルギーが原因であれば、原因アレルゲンや刺激を回避します。仕事や勉強などのストレスや不規則な生活を避けることも重要です。薬物治療は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬や塗り薬が中心となります。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎には、スギ花粉やヒノキ花粉などが原因で起こる「季節性アレルギー性鼻炎(花粉、ハウスダストなど)」と、ハウスダストなどが原因で季節に関係なく起こる「通年性アレルギー性鼻炎」があります。さらっとした透明の鼻水、鼻づまり、発作的に起こる連発するくしゃみが主な症状で、空気中に浮遊する原因物質(アレルゲン)が鼻の粘膜から体内に入ることによって起こります。アレルギー性鼻炎の治療には「薬物療法」、「アレルゲン免疫療法」、「手術療法」があります。また、症状の原因となるダニやスギ花粉などのアレルゲンを回避する環境を整えることも重要です。

生活習慣病

生活習慣病は、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称です。日本人の三大死因である、がん、心疾患、脳血管疾患や、これらの疾患の危険因子となる糖尿病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症、肥満症などはいずれも生活習慣病とされています。生活習慣病の多くは自覚症状のないまま進行していきます。そのため、日ごろから特定健診をはじめとする各種健診を受けて体の変化を確認し、病気になる前に生活習慣を見直しましょう。検査値に異常がある場合や少しでも不安を持たれた時は、お早めにご相談ください。

糖尿病

糖尿病とは膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが、十分に働かないために血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。大きく1型糖尿病と2型糖尿病に分かれており、日本人で圧倒的に多く、生活習慣病の一つとされているのが2型糖尿病です。その発症には、インスリンの分泌不足といった要因に加え、過食、運動不足、肥満、ストレスといった生活習慣が関係しているといわれています。
糖尿病を発症し進行すると、神経障害、網膜症、腎症など様々な合併症を引き起こすことがあります。糖尿病を予防するため、あるいは進行を遅らせるために生活習慣を見直すことが大切です。当院では諸検査の結果に基づき、患者さま一人ひとりのライフスタイルに応じたきめ細かな治療を行っています。

高血圧症

日本高血圧学会では上の血圧である収縮期血圧(心臓が収縮したときの血圧)が140mmHg以上、または下の血圧である拡張期血圧(拡張したときの血圧)が90mmHg以上を高血圧症としています。そのまま高血圧の状態にしておくと脳や心臓の血管が動脈硬化を起こし、脳卒中や心臓病、腎臓病などの重大な病気を発症する危険性が高まります。日本人の高血圧症の約8~9割が本態性高血圧症(原因をひとつに定めることのできない高血圧症)で、遺伝的素因(体質)や食塩の過剰摂取、肥満など様々な要因が組み合わさって発症します。中年以降にみられ、食生活を中心とした生活習慣の改善が予防・治療に非常に大切です。

脂質異常症

脂質異常症とは血液中の「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)が増えたり、「善玉」のHDLコレステロールが減ったりした状態のことをいいます。この状態を放置していると動脈硬化が起こり、ゆっくり進行し、脳梗塞や心筋梗塞といった動脈硬化性疾患をまねくリスクが高まります。
脂質異常症の発症には、過食、運動不足、肥満、喫煙、過度な飲酒、ストレスなどが関係しているといわれています。
脂質異常症の治療は通常、食事療法と運動療法からはじめます。薬物療法は、これらを行っても脂質管理の目標値が達成できなかったり、持っている動脈硬化の危険因子が多く、動脈硬化や動脈硬化による疾患を起こすリスクが高かったりする場合に開始されます。

高尿酸血症

高尿酸血症とは、血液中の尿酸の濃度(尿酸値)が通常よりも高い状態のことです。高尿酸血症には、尿酸の排泄がうまくいかないタイプ・体内で尿酸をつくりすぎるタイプ・両者の混合型の3つがあり、日本人には排泄がうまくいかないタイプが多いとされています。女性ホルモンには腎臓からの尿酸の排泄を促す作用があるため、明らかな性差が認められ患者さまの大半が男性です。
尿酸が過剰になると、体内で析出して結晶を作り、痛風と呼ばれる病気を発症することがあります。尿酸の結晶は足の親指の付け根に形成されることが多く、激烈な痛みや発赤、腫れなどの痛風関節炎(痛風発作)を引き起こします。そのほか、腎臓にも結晶を作ることもあり、腎臓結石の原因にもなります。高尿酸血症は、アルコールや肉を多く摂取する、といった生活習慣と密接に関連していると考えられています。こうした生活スタイルは、糖尿病や高血圧、脂質異常症、肥満などとも関連しており、動脈硬化を進行させないという観点からも治療を行う必要があります。