内分泌(甲状腺)・代謝内科|内科・糖尿病・甲状腺|大阪市西区「肥後橋駅」すぐ・「淀屋橋駅」徒歩6分の【きよはら内科クリニック】

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内分泌(甲状腺)・代謝内科

内分泌(甲状腺)・代謝内科|内科・糖尿病・甲状腺|大阪市西区「肥後橋駅」すぐ・「淀屋橋駅」徒歩6分の【きよはら内科クリニック】

内分泌(甲状腺)内科について

内分泌(甲状腺)内科について

内分泌(甲状腺)内科では、内分泌疾患(特に甲状腺疾患)の診断・治療を行っております。
内分泌疾患はホルモン(血液を介して標的となる臓器に作用することにより生命機能を維持する働きをもつ重要な生理活性物質)を作る内分泌臓器(内分泌腺)の障害により、ホルモン分泌の異常(増加または低下)が起こった状態か、またはそのホルモンが作用する対象臓器の異常(ホルモン受容体やホルモン情報伝達の障害)により、ホルモン作用の異常が起こり、さまざまな症状を呈するようになった状態です。内分泌疾患は内分泌腺別に下垂体疾患、甲状腺疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患、性腺疾患に分類されます。

内分泌(甲状腺)内科では、内分泌疾患、とりわけ甲状腺疾患の正確で迅速な診断と的確な治療に重点を置いた診療を行っております。甲状腺疾患(バセドウ病・橋本病など)の診断・治療効果判定指標である甲状腺ホルモン(FT3FT4甲状腺刺激ホルモン(TSHやバセドウ病診断の必須項目の1つであるTSHレセプター抗体も院内迅速血液検査にて測定可能です。また、甲状腺エコー検査(予約制)での画像診断も可能です。「首の腫れ・しこりが心配。ひょっとしたら甲状腺の病気かも?」という不安な気持ちを抱えておられるようでしたら、是非お気軽にご相談ください。

内分泌疾患にみられる症状

このような症状やお悩みがある方はご相談ください

  • 首の前部がはれている
  • 安静にしているのに動悸がある
  • 汗をたくさんかくようになった
  • 手や指が震える
  • 顔や手がむくむ
  • イライラする、落ち着きがなくなった
  • よく食べるのに体重が落ちてきた
  • 食欲がないのに太ってきた
  • 肌が乾燥する
  • 体が冷えて寒がりになった
  • 便秘になりやすい
  • 月経が不順になった、不妊症
  • 眼球が出てきたような気がする
  • 健康診断などで甲状腺のはれを指摘された

内分泌疾患は、早期発見が非常に重要な疾患です。上記の症状が当てはまる方や、気になることがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。

甲状腺疾患

甲状腺は、のどぼとけ(甲状軟骨)のすぐ下にあり、気管を前から取り囲むように位置する蝶のような形をした小さな内分泌臓器です。甲状腺から分泌されるホルモン(甲状腺ホルモン)には体内の代謝を促進する重要な働きがあります。
甲状腺疾患としては、甲状腺ホルモンが過剰になったり(甲状腺機能亢進症)、不足したりする(甲状腺機能低下症)ことで体調に変化が起きる病気と甲状腺腫瘍があげられます。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)

甲状腺ホルモンは、身体全体の代謝を亢進するホルモンです。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症では、動悸、多汗、疲れやすい、体重減少、眼球突出、手足のふるえ、甲状腺が腫れるなど代謝の亢進に伴う症状が現れます。代表的疾患には、バセドウ病と亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎があります。
バセドウ病は抗TSH受容体抗体(TRAb)が甲状腺を刺激して、多量の甲状腺ホルモンを分泌させる病気です。甲状腺機能亢進症の原因の90%ほどを占めると言われています。甲状腺ホルモンの合成を抑えるお薬で治療しますが、難治性の場合は放射線治療や手術が選択される場合もあります。
亜急性甲状腺炎は何らかのウイルス感染が原因で発症し、甲状腺の痛み、発熱、血液中の甲状腺ホルモンの上昇を認める病気です。亜急性甲状腺炎は基本的には一過性の病気であり、症状は1~2ヶ月ほどの経過で落ち着きます。
無痛性甲状腺炎は、分娩後の女性に多く発症する病気で、こちらも自然に甲状腺ホルモンの数値は下がりますが、下がり過ぎることで甲状腺機能低下症を合併することもあり、注意が必要です。

甲状腺機能低下症(橋本病など)

甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌が低下する病態で、体重増加、むくみ、疲れやすい、寒がり、無気力、皮膚の乾燥、脱毛など代謝の減退に伴う症状が現れます。無痛性甲状腺炎の経過で生じることもありますが、大半は橋本病が原因です。
橋本病は、甲状腺を攻撃する自己抗体が産生されてしまう病気です。攻撃された結果、甲状腺は慢性的に炎症を起こし、甲状腺ホルモンの分泌が低下します。
橋本病を完治させるお薬はありませんが、足りなくなった甲状腺ホルモンをお薬で補充することができます。治療せずに放置すると、コレステロールも代謝されず、脂質異常症を合併するため、将来的に動脈硬化を起こす危険性が高まります。

甲状腺腫瘍

甲状腺腫瘍は無症状のことが多いため、頸部のしこりに偶然気づいたり、健診などで指摘されたりする方が増えています。多くは良性腫瘍であり、腺腫様甲状腺腫(せんしゅようこうじょうせんしゅ)、濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)、のう胞などが含まれます。悪性腫瘍(甲状腺がん)は、乳頭がんが全体の90%以上を占めているといわれています。甲状腺に腫瘍がみつかった場合、良性、悪性を判断するために速やかな受診をお勧めします。

その他の内分泌疾患

下垂体疾患

脳の中心に垂れ下がっているように見える下垂体は、径1cmの小さな内分泌臓器です。下垂体は前葉と後葉に分かれ、前葉からは副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン、性腺ホルモンのそれぞれの分泌を促すホルモンや成長ホルモン、乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)が分泌され、後葉からは抗利尿ホルモンが分泌されます。下垂体ホルモンの分泌に過不足があると、さまざまな体調の異常が現れてきます。
下垂体のホルモン分泌が増加する疾患には先端巨大症、クッシング病、プロラクチノーマなどがあります。逆にホルモン分泌が低下する病気には下垂体機能低下症や中枢性尿崩症などがあります。また、下垂体腫瘍は症状としては視力・視野障害があり、良性が多く、時間をかけてゆっくり増大する特徴があります。

副甲状腺疾患

副甲状腺疾患の多くは、副甲状腺機能亢進症です。副甲状腺ホルモンの過剰な分泌によって、血液中のカルシウム濃度が上昇し、尿路結石、骨粗鬆症や高カルシウム血症による様々な症状(食欲不振、悪心、嘔吐、便秘、全身倦怠感、のどの渇き、多飲、多尿、精神症状など)を引き起こします。血液中・尿中のカルシウムと副甲状腺ホルモン(PTH)が高値になることで診断ができます。

副腎疾患

副腎は腎臓の上にある小さな器官であり、ホルモンを作る働きをしています。副腎に腫瘍ができ、ホルモンが過剰に産生されると、太ってきたり、高血圧になったり、糖尿病になるなど様々な症状が起きてきます。副腎ホルモンは人にとって必要不可欠な物質であり、副腎の働きが悪くなる病気は生命に関わることもあります。血液検査のほか、ホルモン負荷試験や各種画像診断等で正確に診断することが重要です。代表的な副腎疾患としては、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、副腎偶発腫瘍、副腎皮質機能低下症などがあげられます。

内分泌性高血圧症

日本人の高血圧症の約8~9割が本態性高血圧症(原因をひとつに定めることのできない高血圧症)といわれていますが、なかには別の病気があるために血圧が高くなる二次性高血圧症があります。その多くは内分泌疾患や腎臓病によるものです。とくに治療困難な高血圧症の中には、内分泌性高血圧症(先端巨大症、クッシング症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫など)が潜んでいる可能性が高く、糖尿病を合併することもあります。このような場合、もとにある内分泌疾患を早めに治療することで、高血圧症や糖尿病が治癒することもあります。

代謝内科について

代謝内科では、代謝疾患の診断・治療を行っております。
代謝疾患は糖代謝、脂質代謝、蛋白代謝、尿酸代謝、その他の代謝の異常に分類され、代表的な疾患としては、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、肥満症、骨粗鬆症などがあげられます。

主な代謝疾患

糖尿病

糖尿病とは膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが、十分に働かないために血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。大きく1型糖尿病と2型糖尿病に分かれており、日本人で圧倒的に多く、生活習慣病の一つとされているのが2型糖尿病です。その発症には、インスリンの分泌不足といった要因に加え、過食、運動不足、肥満、ストレスといった生活習慣が関係しているといわれています。
糖尿病を発症し進行すると、網膜症、腎症、神経障害など様々な合併症を引き起こすことがあります。糖尿病を予防するため、あるいは進行を遅らせるために生活習慣を見直すことが大切です。当院では諸検査の結果に基づき、患者さま一人ひとりのライフスタイルに応じたきめ細かな治療を行っています。

脂質異常症

脂質異常症とは血液中の「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)が増えたり、「善玉」のHDLコレステロールが減ったりした状態のことをいいます。この状態を放置していると動脈硬化が起こり、ゆっくり進行し、脳梗塞や心筋梗塞といった動脈硬化性疾患をまねくリスクが高まります。
脂質異常症の発症には、過食、運動不足、肥満、喫煙、過度な飲酒、ストレスなどが関係しているといわれています。また、遺伝性の「家族性高コレステロール血症」と呼ばれているものもあります。
脂質異常症の治療は通常、食事療法と運動療法からはじめます。薬物療法は、これらを行っても脂質管理の目標値が達成できなかったり、持っている動脈硬化の危険因子が多く、動脈硬化や動脈硬化による疾患を起こすリスクが高かったりする場合に開始されます。

高尿酸血症

高尿酸血症とは、血液中の尿酸の濃度(尿酸値)が通常よりも高い状態のことです。高尿酸血症には、尿酸の排泄がうまくいかないタイプ・体内で尿酸をつくりすぎるタイプ・両者の混合型の3つがあり、日本人には排泄がうまくいかないタイプが多いとされています。女性ホルモンには腎臓からの尿酸の排泄を促す作用があるため、明らかな性差が認められ患者さまの大半が男性です。
尿酸が過剰になると、体内で析出して結晶を作り、痛風と呼ばれる病気を発症することがあります。尿酸の結晶は足の親指の付け根に形成されることが多く、激烈な痛みや発赤、腫れなどの痛風関節炎(痛風発作)を引き起こします。そのほか、腎臓にも結晶を作ることもあり、腎臓結石の原因にもなります。高尿酸血症は、アルコールや肉を多く摂取する、といった生活習慣と密接に関連していると考えられています。こうした生活スタイルは、糖尿病や高血圧、脂質異常症、肥満などとも関連しており、動脈硬化を進行させないという観点からも治療を行う必要があります。

肥満症

肥満に伴って糖尿病、高血圧症、脂質異常症などを合併し、減量が必要とされる病態が肥満症です。単純性肥満と内分泌疾患などに伴う二次性肥満があり、単純性肥満でも内臓脂肪の蓄積による内臓脂肪型肥満は、メタボリックシンドローム(腹囲 85 cm以上(男性)/90 cm以上(女性)に加え、脂質代謝異常・高血圧・高血糖のうち2つ以上を併発している状態)の基盤となり、他の生活習慣病や動脈硬化性疾患の危険性が高まるといわれています。重度の肥満症では生活指導とあわせて、薬物療法などが行われることがあります。

骨粗鬆症

骨粗鬆症は、骨の代謝バランスが崩れ、骨形成よりも骨破壊が上回る状態が続き、骨の量と質の低下により骨折しやすくなる病気です。高齢化と共に増加し、予防や早期診断が注目されています。骨粗鬆症には骨芽細胞を活発にする女性ホルモン(エストロゲン)の低下(閉経後骨粗鬆症)などが引き金となって発症する原発性骨粗鬆症のほか、内分泌疾患(副甲状腺機能亢進症など)や糖尿病、薬剤の使用(ステロイドなど)と関係して起こってくる続発性骨粗鬆症があります。